TBS
BEATLES College Lesson6
1999. 3.14  府中の森芸術劇場・どりーむホール


東京競馬場で東西のメインレースを観戦後、16:00過ぎに正門を出た。小金井街道から甲州街道を右へ。
少し歩いてすぐ左へ。文字通りの「閑静な住宅街」を通り抜けると、府中の森公園に突き当たる。
はて?劇場はどこにあるのかしら?案内板を見て、いかにものどかな日曜の午後といった雰囲気の公園内を横切り劇場へ。ロビーでは、出演者のCDや著書が売られている。しかし、ALFEE物は全くなし。とりあえずビール。
客層は幅広い感じで、見るからにビートルズ世代という人もいれば、見るからにアル中!という人もいる。
だが、聞こえてくるのは「アルフィー」「幸ちゃん」という言葉ばかり。関西弁も混じってくる。ん〜アル中恐るべし。
席は1列25番、最前列のほぼ中央。スタートと同時に、「学長」(一応カレッジだから)の松宮一彦氏が・・・
あれ?誰だこの人?どうやら松宮氏は「一身上の都合」により欠席らしい。学長代理の島さん(だっけ?)が
「教授」のチャック近藤氏を紹介、まずは全員起立!で、開講の歌「I Should Have Known Better(恋するふたり)」の斉唱。
起立したはいいが、まわりは女の子ばかりなので、1m71cmの俺だけ、頭一つ飛び出している。
なんかちょっと目立って嫌な感じ。知ってる曲だったので、思いっきり歌ってやった。
が、チャック氏も言っていたが、歌ってるのは10人に1人くらい。不真面目な受講生多し(笑)
そして、いよいよ坂崎氏登場。
紫というか、エンジというか、小豆色というか、早稲田カラーというか、なんかそんな色のスーツ。眼鏡は銀縁の丸いヤツ。
こんなに近くで見るのは十数年ぶりだ。
3人着席し、今回のテーマである、ビートルズのラブソングについて少し話した後、ゲストの高木ブー氏登場。
おおーっ!「生ブー」初めて見た。その場の話の流れで出てきた曲を、即興で何曲か交えつつ、
ビートルズの武道館公演で、ドリフターズが前座を勤めた話に。
坂崎氏、ブーさんに「凄いですよね。ただのカミナリ様じゃないよ(笑)」。
3日間5公演で、毎回違うバンドが前座を勤めたそうだ。ドリフの他は、ブルーコメッツや、ブルージーンズなど。
しかし、ビートルズと同じ、メインのステージを使ったのはドリフターズだけで、
他のバンドは一段下がったサブステージを使ったらしい。
ドリフは「のっぽのサリー」をコント仕立てで演奏し、ブーさんは意味もなくステージの隅から隅まで走り回っていたそうだ。
最後は「逃げろ!」のかけ声で全員ダッシュ!
「それ、見たかったなぁ。またやってくださいよ。」と坂崎氏に言われたブーさん、「だめだよ〜、もう走れないもん(笑)」
チャック氏が坂崎氏に「もし、幸ちゃん前座やるとしたら、なにやる?メリーアン?」と尋ねると、坂崎氏は「ん〜神田川?
心の旅?(笑)ん!酔いどれかぐや姫!(爆笑)人間なんて!(大爆笑)」。チャック氏に「多すぎるよ」とつっこまれる。
しかし、「メリーアン?」と訊かれてしまうということは、やっぱり世間一般では、
いまだにアルフィーといえばメリーアンなのか?ずいぶんと短絡的な!
ウクレレの話題では、何故ウクレレか?という質問に対するブーさんの答えが凄かった。
「だって、普通のギターは弦が6本もあるじゃない。4本の指で6本押さえるの、難しいよ。ウクレレは4本だもん。」
確かにそうです^^;
ウクレレを交えて何か一曲、ということで「ミッシェル」。ウクレレが入ると、また違った雰囲気になる。
で、前半終了、10分の休憩。
後半は、ドラムに上田雅利氏、ギターにリッキー氏、杉真理氏等を迎え、曲中心の構成。
それぞれがリードボーカルをとって、何曲か演奏(いいかげんだな。よく覚えてないんで)。
「えーじゃぁ、坂崎助教授のボーカルです。幸ちゃん、自分たちのオリジナルやっちゃダメよ(笑)」と、チャック氏。
え?どういう意味?と思ったら・・・「GIRL」でした。この曲はビートルズより、坂崎氏の声で覚えてしまっている。
「ラブソング」というテーマからして、ちょっと意外だったのは、「Come Together」。これ好きなんだよなぁ。
上田氏のボーカルもかっこよかった。
途中、杉氏の「ビートルズから山本リンダへ」、「Get Back To Where You Once ビロ〜〜ン(Belong)<谷啓」などの
ネタもあり。この人、こういうアルフィーみたいな事(!?)もやるのね、と感心。
そんなこんなであっという間にエンディング。最後はまた全員起立!で、閉講の歌、「Love Me Do」の斉唱。
へへ〜これは歌詞見なくても歌えるもんね、と、また思いっきり歌ってやった。
さすがに最初よりも暖まった客席、今度は歌っている人が多い。結局予定を30分ほどオーバーして終了。
あらためて感じたのは、集中して覚えようと思ったわけでもないのに、ビートルズの曲はいつのまにか自分の中に
入り込んでいた、ということ。20曲近くやったと思うが、全く知らない曲は1曲もなかった。
まあ、アルフィーの、特に坂崎氏の影響も強いことは確かだが。想像以上に楽しいイベントだった。
坂崎氏も終始笑顔。ただのギター小僧に戻っていた。
アルフィーのコンサートの時とはまた違った坂崎幸之助を見られただけでも、来てよかった。
帰りはほとんどの客は最寄りの京王線東府中駅へ向かったようだが、俺は京王線ではものすごい遠回りに
なってしまうので、強引に武蔵野線の北府中駅まで25分歩いた。しかしよく歩く日だ。楽しかったけど疲れもピーク。
電車内で爆睡モードに入ったのは言うまでもない。


BACK